「憐さん、仕事中だったんですか?」

『ん?今一段落した所なんだ。今回は難事件だったよ』


憐さん…形梨 憐(かたなし れん)さんは警視庁の刑事で25才の若きエリート刑事。


憐さんとはある事件がきっかけで出会った。


私の力の事も憐さんは知ってる。憐さんはこの力を事件解決に役立ててほしい…そう言った。


私も…嫌われるだけのこの力を必要と言ってくれるなら…


そう思って私は警視庁に協力する事を決めた。


ちゃんと給料も支払われるし、住む為のマンションもある。


一人で生きていける…
それだけで私は救われた。


もう…あの偽物の家族と暮らさなくて済むのだから…