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『これ見たらアイツどんな顔すっかな?』

『知らねぇ〜。あ、ここに似顔絵付けるってのはどうだ?』


一枚の紙を数人の男女が囲み私への悪口を書いている。


『あっはははっ!!
まじ最高!!あんた絵の才能あるわ』

『だろ〜』


笑い声が私の頭の中で何度もこだまする。


そう…何度も……


『ねぇ…マジで止めない?
呪われでもしたら…』


『信じてんのかよお前!!
馬鹿じゃねーの!!』


"化け物"…紙に書かれた文字に胸がズキズキと痛んだ。



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私はゆっくりと瞳を閉じた。瞳を閉じてしまえば…何も見えない。


嫌な記憶を見る事も無い。
辛い思いを…しなくてすむ。