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翌日、私は学校へ登校した。日本史の単位が少し危ないからだ。


「1192年、鎌倉幕府が…」


先生の声も所々しか耳に入らず、ただ窓から見える青空を眺めた。


何も変わらない……
この空も、この風景も…


授業を受ける生徒達も私と何も変わらない。


唯一変わるモノ…
それは私が異能だという事。


―パシッ

「…っ…」


空を眺めていた私の頬に何かが当たった。


机の上には丸まった紙屑がある。私がそれに触れた瞬間…


―ピキンッ


「…ぅっ…………」


記憶がまた勝手に流れ込んできた。