私がトロンとしていると、秀一が唇を離した。 「これで、オマエのここでの思い出は、俺との初キス」 「…ッ!?」 私は驚きの視線を投げかけた。 「俺がオマエを守る」 耳元で囁かれたその言葉。 暗い人生に光が差した瞬間だった。