じゃあ、コイツも敵になるってコト? コイツも私をいじめるの? 「私に、あんま関わらない方がいいよ」 「は?」 「それより、なんで屋上に来たの?」 何か言いたげな表情を見せたケド 私は無視して続けた。 「…今日、学校の下見に来た。 そんで、帰ろうとしたとき、 オマエが見えたってわけ」 「ふーん」 「何があったか知らねぇケド 命、無駄にするようなことすんなよ」 「だから、自殺なんてしないって」 やけに、語尾に力が入っていたので 私はつぶやくように言った。