「母さん…父さん…」 「どうしたの…?」 秀一のお母さんは、 優しく言った。 「俺を、今まで育ててくれてありがとう…」 「ナニ言ってんだ!」 秀一のお父さんが秀一に駆け寄った。 「生まれて良かった。俺は父さん達の息子で本当に良かった…」 「あぁ…ッ」 秀一のお母さんは 涙を流した。 「亜希…」 秀一が私の名前を呼んだ。