「秀一、入るよ」





ノックして入ると、
秀一がボーっと天井を
見ていた。




「秀一…」




秀一の頭は、
ニット帽が被ってあった。





「毛、抜けてきた…頭も痛ぇし、気持ち悪ィし…」





秀一は、
痩せほそっていた。