「亜希…」 秀一の姿を見て、 私は目を丸くした。 「こんなダセぇ格好でごめんな」 秀一の鼻や手に、 たくさんの管がついていた。 「ううん。秀一はどんな姿でもカッコいいよ」 私はニッコリと笑った。 「私、果物持ってきたの。剥いてくるね?」 そう告げて、病室を出た。