「また…逃げるの?」 私の心の奥底から、 熱い何かがこみ上げてきた。 「それじゃあ、前と一緒じゃない!秀一は苦しいことから逃げたいだけだよ!」 「うるせぇよ!!」 私の言葉に被せるように言った。 「はやまるな!オマエには輝かしい人生があるはずだろ!」 私は声を張り上げて言った。 秀一は、驚いた顔でこっちを見た。 「秀一、言ったよね?私が死のうとしたとき…私、すごく嬉しかったんだよ?」 秀一は黙って、下を向いた。