「あなたなら、秀一を説得できる気がするの!」 秀一のお母さんの目は、 ものすごく透き通っていた。 真っ直ぐな目。 「あの…一つ聞いていいですか…?」 「…ええ」 秀一のお母さんは、 ソファに座り直して 私と向かい合った。 「私なんかを…信用していいんですか…?」 私を家に入れてくれて… こんな大事な事を話して… 私にその役が務まるか… 説得できるか、 分からないのに…