病院を飛び出て、 近くのベンチに腰をかけた。 「何であんな顔すんのよ…」 私の脳裏に、 秀一の傷ついた顔が浮かんだ。 病室を出る前に見た、 秀一の傷ついた顔。 傷ついたのは私でしょ? これじゃあ、 私が傷つけたみたいじゃん。 秀一が何を考えているか まったく分からない。