「亜希、ごめんな」 しばらく抱きしめ合った後、 秀一がポツリと言った。 「なんで?なんで秀一が謝るの?私が秀一を傷つけたから…」 私は秀一の腕から離れて 俯きながら言った。 「亜希のせいじゃねぇよ。それに…アキの事、吹っ切れた。オマエの説教が効いたんだな」 秀一は優しく微笑んで 私の頭を撫でた。