「あ、ここだ」 ここに秀一がいるんだ。 嬉しさが込み上げた。 気持ちが高ぶって、 早足に病院へ入った。 「あの、桜野秀一さんの病室はどちらですか?」 受付の女の人に尋ねた。 ○×病院は 大きな病院とまでは いかないけど、 そこそこ大きかった。 秀一の部屋は、 207号室だった。 二階の一番奥…。 「ここだ…」