「…ねえ、百合子さん、何だか様子がおかしくなかった?」
コーヒーを飲みながら香織を見る。
「そうか?」
「うん。何だか、悲しそうな目で私を見て…。
どうしてかしら」
「そうかな?あいつはあまり何でも気にする質じゃないがな」
「だといいけど。
ところでこれ、ありがとう。限定品だから諦めてたの。帰国してすぐに手に入れてくれるなんて悠斗にしては気が利いてるわ」
彼女は胸元のネックレスを軽く持ち上げて嬉しそうに微笑む。
「いや、たまたまだよ。
だけど、俺にしては、と言うのが気に入らないな」
「ふふ。嘘よ。
嬉しいわ、とっても。
ありがとう、悠斗」

