「あんた、知らないの!? 『聖母の涙』よ。 ああ、びっくりした。 流石の私も固まってしまったわ。 あんた、すごいじゃない!! 澤乃井さん、百合子にプレゼントするつもりなのよ!!」 「え…」 「え、じゃないわよ。内緒のつもりだったのよ、きっと。 だからさっきの店員さんも途中で口をつぐんだのよ。 いやー、やっぱヘビー級金持ちは凄いわね!! あんな高いものを」 「高い…って、いくらくらいなの?」 「うーん、前にテレビで…。 あ、そうよ、六千万!!」 ………は?……な? 何ですって………。