「私が一番よ」
そう言ってバスルームのドアを閉めようとする彼女の手を掴んで、俺も身体を中に入れる。
「だめよ、悠斗は私の後」
俺を閉め出そうとする彼女に悲しげな表情で言う。
「そうか、百合子は最愛の旦那様に一人で待て、と言うのか…」
彼女の手の力が途端に緩む。
「…え、…いや、そんな事…」
その様子をチラリと見て俺はニヤリと笑う。
「あ、そう。じゃあ、一緒に入ってもいいんだな」
彼女が油断している隙にバスルームへ一緒に入った。
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