「何よっ?悠斗はお腹、空いてないの?」


上目遣いに俺を見上げる彼女にそっとキスを落とす。


「…そうだな。…じゃあ、何か食べに行くか」

俺の一言に彼女の顔がパッと笑顔に変わる。

「…やった!じゃあ、私、ステーキ!!」

……可愛い。
無邪気に喜ぶ彼女を見て、思う。

……全く、
一生百合子には勝てないだろうな。


「よし、じゃあシャワー浴びて行くぞ」

俺が立ち上がろうとすると、百合子がサッと横をすり抜けて俺を追い越してバスルームに入る。