「百合子、…頼むから、やめてくれよ」 …え。 絞るような声で悠斗が呟く。 「他の男と話したり、踊ったり…。 俺は、どうしたらいい? どうすればお前を完全に俺のものに出来る…?」 ……は…? な…何……。 「ずっと…、百合子を想ってきた。 結婚して、妻にして…、そしたらこの想いも満たされると思っていた。 だけど…、きりがない。 お前が好きすぎて、いつまでも満たされない。 俺を…これ以上、苦しめないでくれ」