「うっ…、うう…」 溢れる涙を拭いながら声を押し殺す。 私は悠斗の言う通り、本当に子供だった。何も分かってなかったわ。 結婚したら甘い新婚生活が待ってる、なんて浮かれて…。 彼は澤乃井建設を背負う御曹司なんだって事、全然分かってなかったわ。 普通の人ではないのよ。 この先…、悠斗を支えてやっていけるのかしら、私…。 彼の隣にいる資格が私にあるの? 英語も話せないし、マナーだってろくに知らない、ただの女子大生なのよ?