「わ…私も…、悠斗…っ」 もう、言葉なんていらない。 身体中から、彼を感じる。 あなたは…私のものよ。 この先、何があっても。 ――― 「出発、一日遅れたな」 私を胸に抱えたまま彼が呟く。 「…いいわ。いつでも」 どこであっても、あなたが側にいるなら。 溢れる愛を感じられるなら。 「百合子、…俺、思い出した。 桜の下の……約束」 「…え。……そうなの?」 「うん。 俺が百合子に出会う事は、初めから仕組まれていたんだな」 そう言って彼は照れ臭そうに笑った。