悠斗は何かを言いたそうな顔で私をしばらく見ていたが、ふと視線を前に向けると車をゆっくりと走らせた。 一週間のハネムーン…。 本当はとっても嬉しい。 誰もいない異国の地で彼と二人の時間をゆっくりと過ごす甘い一時…。 常に周りが沢山の人で囲まれている悠斗を独り占めする事は結婚してから初めての事だ。 「同行者はいるの?」 「いや。宮間とSPだけだ」 …まあ、完全な二人きりではないけれど。 それでもどこかの学校の修学旅行みたいな事態よりははるかにまし。