「…ありがとう」 私が言うと、彼はふわりと笑った。 それから食堂を出て玄関に向かって歩き出す。 しっかりと手を繋いで並んで歩いていると、あちこちの学生がこちらを見ている。 『格好いいっ。誰?』 『あんな人、いたっけ』 『何学部かな』 『あれ、でも彼女連れだよ』 『彼女いてもいいじゃん、合コンしたーい』 『うわー、見て、あの人…』 ……あの…。 超、目立ってますけど…。 周りの視線にはお構い無しで彼は突き進んでいく。 何なのかしら、本当に。