「じゃあ、行くね。ありがとう」 私がそう言って車から降りようとすると、彼はスッと先に降りて助手席側に外から回り込んできた。 ガチャ、とドアを開けて私に片手を差し出してくる。 その温かい手を取って車からそっと降りた。 悠斗は私の手を掴んだままサッと軽く屈むと私の頬に軽くキスをする。 きゃあ…。 「じゃあな」 先ほどの不機嫌さを取り払い、ふわりと優しく微笑むと彼は車に乗り込み走り去って行った。