私も確かに少々裕福な家庭で育ってきたけれど、頭の中はやっぱり庶民的だ。 食材一つ買うのも、一円でも安い物に手が伸びる。 だ…だけど、六千万って、あなた…、ちょっとやっぱりおかしいわよ。 こんなに違う私達がこれからも一緒にいられるのかしら…? …ねえ、悠斗。 愛してるのは確か。 愛されてる事も分かってる。 だけど…不安なのよ。 どうしてもその気持ちが拭えないの。