続・俺様婚約者~甘い甘い新婚生活!?~


「ゆ…うと……?」

彼は抱き締める腕をスッと緩めると私の顔を見下ろした。

「…全く…。欲張りな奥さんだ。

俺にこんな事を何回も言わせて。

社員やSPが見たらぶっ飛ぶぞ」


え、あの…。


「確かに、取引先や秘書の中には女が沢山いるが、俺は全く興味はない。
俺にとっての女は百合子だけだから。

…と、前に説明しただろ?

…お前は本当に本気でバカだな」


甘い言葉達に酔いしれていた私の頭に、ガツンと落とされる最後の一言。

彼をキッと睨み付ける。

そんな私を見て、「プッ」と笑う彼の笑顔は堪らなく魅力的だ。