悠斗の短い説明だけで頭の中のもやが驚くほどに引いていく。 だけど…。 心の中に一度宿った疑惑は更に私を駆り立てていく。 「あの…ね、香織さんが付けていた…マリアクリスタル…なんだけど…」 再び話し始めた私を悠斗がジッと見つめる。 …や、どうしよう…。 由佳じゃないけれど、これじゃまるで私も欲しいっておねだりしてるみたい。 …何て言ったらいいの…? 「…マリアクリスタルがどうした?」 楽しそうに悠斗が聞き返してくる。 …分かってるくせに…。 やっぱり、意地悪ね。