「あの人は…誰よ」 私の突然の問いに彼は私を見た。 「部屋で…二人で、何をしていたのよ」 「……」 悠斗は何も答えない。 「バイオリン……弾いてたの?」 「……」 私を見下ろす彼の視線が痛い…。 私、みっともない事をしてる。 嫉妬にかられて、何を言い出すか分からない。 だけど、心を占めてくる感情が、止まらない。 「どうして…何も言わないの? もう、私には言いたい事すらないの?」