「今日はキムチ鍋で良いじゃん

材料買っちゃったんだし」



「俺はすき焼きが食いたいんだよ」



「わがまま」

「うるせぇ放浪女」



俺がそう言うと、キユは

「まだそのあだ名健在なの?」と

呆れた様に笑った。





「兎に角、

今日はすき焼・・・



ピンポーンー




俺の声を、

掻き消す様にチャイムが鳴った。

走ってったキユに続いて玄関に出る。




ガチャー


「みーなせ!」




・・・バタン。