「そう言う問題じゃないの」
キユがソファにぼふっと座る音がした。
あれでも、女なわけね。
俺は若干笑いながらリビングに戻った。
「飯は?」
「無いよ、蜘蛛が居たせいで
キッチンに辿り着けなかったもん」
「はあ?ったく・・・」
仕方無くキッチンに行って
冷蔵庫の中を確認する。
キユが買い物に行ったのか、
ある程度の肉も野菜も増えていた。
何をつくろうか。
「あたし作るよー」
キユがキッチンに入って来る。
「いや、良い、
疲れて無いし今日は俺がつくる」
俺がそう言ってピーマンを取ると
キユは「えー」と言った。
「ピーマン嫌いか」
「超絶」
超絶、ね。

