「・・・夢?」



『私も、よく分からない。

でもそれって・・・

キユちゃんの我慢でしょ?』





キユが、我慢してる?



・・・俺の為に?





『あんなこと言ってたけど、

きっと、舜くんが

受け止めてくれるの待ってる』


「・・・・」



『それが言いたかったの。

ごめんね、じゃあ、私はこれで』





「あ、ああ・・・ありがとう」






電話を切った後、

俺は黙って画面を見つめてた。





「キユの、夢・・・」