ーー『これ良くない?』
『何これ』
キユは何故か自慢げに、
フォトショップに並ぶ
一つの広告に手を延ばした。
『好きな写真を
パズルに出来るんだって』
誕生日や結婚式、
記念日のプレゼントに
あげる人が多い、と。
『これバラバラにして渡して
鶴ちゃんと優里香さんに
二人で完成して貰ってさ!』
『・・・あー』
俺は嫌だと言ったけど、
キユの決定で
写真は俺の誕生日に撮った
4人のものを使った。
『結婚式なんだから
あいつらだけで良いじゃん』
『駄目だよ!
あたしとシュンから貰った
って思い出せるでしょ』
まぁ、いいんだけど。
あいつら、
異常に喜んでたし。

