「シュンは顔が変わった」 俺を見てそう言ったキユに、 首を傾げると。 「ここ」 とキユは自分の眉間を指差した。 つられるように 俺も眉間に手をやった。 「・・・・」 確かにあの癖は減ったかもしれない。 「ね?」 「・・・まあ」 キユは小さく微笑むと、 はあーと息を吐いた。 「もう春が終わっちゃうんだね」 「・・・だな」 ーーそう。 もうすぐで、 二人で迎える、二回目の夏。