「ん、ほら」 アイスと生クリームの間から イチゴが顔を覗かせた、 何とも甘そうな物体だった。 キユは満足そうに受け取ると、 笑って俺を見た。 「・・・なに」 「なんも」 隣で小さく聞こえた ありがと、という声に、 俺は苦笑して前を向いていた。