「ん、何これっ」 声と共に、 後ろのズボンのポケットから 何かを抜き取られた。 「あっ、馬鹿返せっ」 「んー?・・・」 " つばさ " 「・・・名前?」 俺の方を見て、そう言ったキユに。 仕方無く溜め息をついて、 小さく頷いた。 「男か女か、分かんねぇから・・・ どっちでもいいように。 まぁ、勘違いで終わったけど。」 そう言ってキユの手から 名前の書かれた紙を奪った。 「ふーん・・・」