「・・・何言ってんの?」 「はっ?」 突然後ろから聞こえた声に 慌てて振り返って見ると、 眉間にシワを寄せたキユが 俺を見下ろしていた。 「生まれてくる子って、何」 「は?何って、」 言いかけて、キユの膝が 擦り剥けてるのが目に入った。 「ああ・・・転んだ」 「転んだ!? おま、大丈夫かよ!お腹は!」 「お腹?」 「お腹の子供だよ!」 ポカン、と キユの頭からハテナが出た。