「前にさ、俺の家族について

お前、聞いてきただろ?」



歩きながら、隣にいるキユに聞く。



「うん、聞いたね」






「俺の家族って・・・幸せだったよ」


「え?」






「両親が居たし、

馬鹿みたいに仲良かったし」



キユは黙って俺を見てた。




「俺が上京してからも、

電話したり仕送りして来たり・・・

いつも、すぐそこに居たよ」



「・・・いい、家族じゃん」




「・・・ああ」




小さく、深呼吸をする。