「ひねくれてたってこと」




「恥ずかしがり屋だったんだね」






ニッと笑ったキユに

「まぁいいよそれで」と苦笑して

部屋の鍵を開けて中に入る。






「お前は?」



何気なく口にして、後から後悔する。




そっとキユを振り返れば

奴は何も気にかけた様子は無かった。




「あたしはね~、

子供じゃない子供だったよ」



「え?」



「口のいい子だったから

子供らしくないって散々言われてた。

まぁ実際そんなだったけどね~」




子供らしくない子供。





何となく、そんなキユが想像出来た。