鶴瓶はその後も、

聞かなくていいことを無駄に聞いて

ニヤニヤしながら帰っていった。





「疲れた」




鶴瓶をマンションの下まで

半ば強制に送って、家に戻る。




「鶴ちゃん、きっと

シュンのこと大好きなんだよ」


「・・・気持ち悪い言い方すんなよ」


「やだ」




てへ、と薄ら笑いするキユに

わざとらしく身震いして

俺はエレベーターに入ってった。




「ひどくない、何それ」




「冬は寒いな~」


「あたし暑がりだから

あっためてあげよっか?」



「・・・・・」