「はい、そこ座れ」


「なになに?

あ、プロポーズとか?」




・・・・





「冗談だって、ごめんごめん」




笑ってるけど、何となく

親父さんの話だと気付いてるんだろう。

キユの表情が曇った。




「昨日渡された、

お前と話がしたいって」




俺はそう言って

若干しわしわになったメモを出す。


キユは黙ってそれを見てた。




「別に会いにいけとは言わない

それはお前が決めることだからな、

ただ、親父さんが・・・

自分はもう長くないって言ったんだ。」


「・・・・え?」



「よく分かんないけどな」