「しようよ、シュン」


「服着ろ」





「なんで?

シュンはしたくないの?」





それを言ったら、嘘になるけど。





小さく溜め息をついて

俺は黙って近寄りベッドに腰掛けると

下着姿のキユを布団でくるんだ。






「なぁ・・・



お前もっと、自分を大事にしろ」




訳の分からないような顔をするキユの

頬に手を添えて俺は続けた。




「お前の身体は、金でも、

宿屋でも取り替えれるモノじゃない。

欲求不満なのは分かったけど、

それよりも優先する事があるだろ。」





「・・・シュン?」



いや、俺じゃなくてさ。



そう言おうとしたけど、

俺は黙って笑ってキユの頭を撫でた。






こいつに言っても無駄だから。