「おじちゃ、おじちゃ」 れいたが俺の服の袖を引っ張る。 「ん?」 「れいたの、 ちょっと分けてあげる」 そう言って、吉のおみくじを出す。 「・・・ぷっ、ありがとう、 でもおじちゃんじゃなくてそこは お兄さんと言うべきだな」 俺は笑って小さな頭を撫でた。 子供は面倒臭くて苦手だけど、 こういうところは、嫌いじゃない。 なんだかんだで母親そっくりだ。