「おい、お前いくつ?」 キッチンから見える後ろ姿に、 ソファからそう問いかける。 「あたしー? 今年でピチピチ21」 ピチピチの部分に若干イラっとする。 まぁそれは置いといて と言うことは、こいつ7個下か。 「家は?放浪する年じゃ無いだろ」 俺が聞くと、 キユは無言のまま コーヒーを持って出て来た。 「あたしの両親死んでるんだよね」 俯きながら、キユはそう呟いた。 「え・・・?」