ー『はい、これあげる』





ある日突然渡された、

何処かの丘の景色のポストカード。






『あたしが今まで生きてきて、

一番好きな景色。

そこから見下ろす街が綺麗なんだよ』






あの時は、そんなことを言う

キユがおかしくてただ馬鹿にしてた。


でももしかしたら。



此所に行けば、会えるかもしれない。







俺はただ、その手掛かりを

黙って見つめる事しか出来なかった。