「森田、これ15枚ずつコピーして

まとめて会議室持ってっといて」



「あ、はい分かりました」




「あ、部長、

この間の案件なんですけど・・・」





ただ、一向仕事に埋もれた。





一刻も早く忘れてしまいたかった。





「水瀬・・・」





「鶴瓶、お前さ、

原田デザインってとこ知ってる?」


「ああ・・・前に仕事したね?」




俺は「そこと連絡取ってくれ」

とそれだけ言って

胸ポケットで震えた携帯を取り出した。





"非通知"





・・・だれだ?





「悪い、後で話すわ」

「おう」