大学に着いた。
来るまでに出来るだけ思い出したが、昨日はたしか美佐子は僕の部屋に泊まりに来ていたんだと思う。
「よっ、お二人さん」
後ろから肩をたたかれた。
「昨日はお泊りして何したんだい?」
「松井君、やめてよー」
松井?
振り返ると、つい先週会ったばかりの松井がいた。
「お前…、若くなったな」
「は?」
松井も美佐子も頭の上にはてなマークをつけたような顔をしていた。
「ごめん、なんでもない」
それから他愛ない話をして、授業に出た。
本当に来てしまったんだな、そう実感した。
勿論だが授業など身に入らなかった。
成り行きを思い出す。
僕は、戻りたいと思った。
そして何故かガラスの破片にひかれて、拾った瞬間、こっちに来た。
そうとは言い切れないけど、ガラスの破片で僕はこっちに来れた気がする。
そして何のために来たのか。
ずっとあの事故が無ければって思っていたんだから、あの事故をなくすためなんだ。
きっとあの事故は無くせられる。
起きないで済むはずだ。
僕は美佐子を守るために帰ってきたんだ。
きっと、絶対に。
来るまでに出来るだけ思い出したが、昨日はたしか美佐子は僕の部屋に泊まりに来ていたんだと思う。
「よっ、お二人さん」
後ろから肩をたたかれた。
「昨日はお泊りして何したんだい?」
「松井君、やめてよー」
松井?
振り返ると、つい先週会ったばかりの松井がいた。
「お前…、若くなったな」
「は?」
松井も美佐子も頭の上にはてなマークをつけたような顔をしていた。
「ごめん、なんでもない」
それから他愛ない話をして、授業に出た。
本当に来てしまったんだな、そう実感した。
勿論だが授業など身に入らなかった。
成り行きを思い出す。
僕は、戻りたいと思った。
そして何故かガラスの破片にひかれて、拾った瞬間、こっちに来た。
そうとは言い切れないけど、ガラスの破片で僕はこっちに来れた気がする。
そして何のために来たのか。
ずっとあの事故が無ければって思っていたんだから、あの事故をなくすためなんだ。
きっとあの事故は無くせられる。
起きないで済むはずだ。
僕は美佐子を守るために帰ってきたんだ。
きっと、絶対に。
