時空をこえて、愛。

そして次の日、起きるともう10時を回っていた。
…美佐子は、いない。

「美佐子!」

「はーあーい?どうしたの、慌てた声出して」

美佐子はいた。

「いなくなったかと思った…」

「私はいなくなったりしないわ」


美佐子はそういうけど不安で不安で仕方なかった。
サークルの集まりが夕方の4時まであるといっていたので、4時過ぎに待ち合わせをした。

僕はそれまで、松井と、他のやつらと話していた。
面白い話を聞いても不安のほうが大きくて笑えなかった。
松井が、

「何かあったか?」

と聞いてきた。
僕はいい友達を持ってくれてよかった。
心から思った。