「美佐子、普段は恥ずかしくてなかなか言わないけど…、愛してる。これからもずっとその気持ちは変わらない。ずっと美佐子を守っていく。結婚してほしい」
次の日、22日の夜。
僕は美佐子にプロポーズした。
プロポーズの言葉は覚えていた。
僕は前もこの日にプロポーズした。
でも前と違うところがひとつ。
"ずっと美佐子を守っていく"
そう加えた。
美佐子を死なせはしない。
「はい」
美佐子ははにかんでそう答えるはずだった。
「ありがとう。答えは今度でも、いい?」
「え?」
違った。
どうしようもない不安が僕を襲った。
「駄目かな?」
「いいけど…」
「じゃあそれまで、どきどきしててね」
にっこり笑う美佐子を見て、もっと不安になった。
事故は明日の夜。
もう24時間も無い。
