時空をこえて、愛。

美佐子はサークルの集まりだかがあるらしく、すぐにそっちに行った。

僕は松井と広場で椅子に座っていた。
また他愛の無い楽しい話をしていたがそれに少し間が空いたとき、松井が言った。

「俺、実はさ…、美佐子のことが好きだったんだ」

「え!?」

素で驚いた。
そんな話すっかり忘れていた。

「別に今から奪おうとかじゃないから安心しろ」

松井がどや顔でにっと笑う。

「…俺が言いたいのはそうじゃなくて、美佐子を幸せにしてもらいたい。俺が願うのも変な話だけどな」

松井が僕にそれを告白した後、確か僕は…。
でも、美佐子は死んでしまった。
絶対にそうはさせない。

「任せておけ」