でも、あたしが通るとき、
奴らのうちの1人が、足を出してきた。


いつものあたしなら、

1、蹴る

2、踏む

だけど、今のあたしは一般人。


ひっかかってやるか……


――ドンッ

『きゃっ!!』


わざと当たってこけた。



優「!……姫、華ちゃん!!大丈夫?」


今、姫って呼ぼうとしたな……
ま、いいけど。



持っていた血糊を足にこそっとかけて、

『いたい〜(泣) 血ぃ出ちゃったよ〜(涙)』

泣いた振り。(笑)


みんな(可愛い〜)



磨「一般人に手ェ出すなんて、許せないですね」


湊「おまえ等最低だな」


和「なんて名前?」


「や、八木徹治[ヤギテツジ]」


和「そう……覚えておくよ。ニコッ」


和輝……そこの笑顔は可愛いじゃなくて、怖いから!!