空「おい!!優斗!!」
郁「……いい加減にしろ」
2人に止められて、我に返った。
空也さんの腕を掴む力も、さすがに強いけど、郁也さんの殺気も半端ねーよ!!
ふと周りを見回してみると、下っぱは全員片付けたのか、全員が集まっていた。
郁「優斗。お前が今することは、姫のそばにいてやることじゃないのか??」
磨「もうそろそろ、救急車が到着するはずです」
そうだ!!姫!!
俺は、自分の腕が使えないのも忘れて、姫を抱き締めた。
姫……姫……
俺が頼りないばっかりに……
ごめん……
その時――
聡「おーい!!」
晃「大丈夫か??」
聡さんと晃さんが、救急箱みたいなのを持ってきた。
聡「とりあえず、全員手当てだ」
晃「怪我したヤツは早くこい」
その言葉に、みんな、軽症を負っていたので手当てをしてもらいに行った。
空「とりあえず、こいつらは親父に任せようぜ」
空也さんは、そう言って、No.8の下っぱたちを見下ろした。
『はい。あの………救急車、俺が姫華と乗っていいですか??』
今は姫と離れたくない……

